胡町 土橋

 蓮池川にかかる胡町の土橋です。この川は手城川とか吉津川、時には外堀川とも呼ばれています。さて、この橋を見てどう思いますか。そうですね。なかなかかっこいいです。このような橋はあまりお目にかかれません。頑丈にできています。四隅には家のようなものが立っています。これは火袋と言って中にろうそくを灯したところです。火袋の下の石柱はずいぶん傷んでいます。

 以上のことはすべて戦争と関係があるのです。道幅も橋の長さもそれほど長くないのに、こんなに頑丈に作られているのは、1927年(昭和2年)におこなわれた大演習で戦車が通るために作られたからだと言われています。

 福山空襲で倒れた民家が石の欄干を直撃したそうです。その衝撃と火と熱風により傷つき変形してしまいました。戦後もそのまま残されました。火袋は戦時中に「金属類回収令」によって回収され、戦後復元されたのです。今も夜になると火が灯ります。緑色のプレートがはめ込まれたのは今年の9月4日ころ。福山市が修復しました。プレートには「土橋」「どばし」と漢字とかなで橋の名前が記されています。漢字の「土橋」の方が橋の入り口を表しています。